セールス 小売店 接客

ついに完成、ビジネスマン育成全12回プログラム。ポケットに手を入れてあいさつをする、どうしようもない社会人をまずは普通にする。

昨日カットにいった。

もう10年近く通っている大阪にある美容院。カットしてくれるのは店長。カリスマ美容師で、値段は1回8700円。カットだけの値段だ。半年に1回しか切らないので、高くはない。

彼とは色々な話をする。昨日は、商売の話になった。彼がたまたまみたテレビ番組の話をしてくれた。岩崎弥太郎の話だ。あの三菱財閥を作ったカリスマ経営者だ。

「彼がなぜあれほどになったかわかりますか?」
「いや、わからん」

でしょ、わからないですよね、でもねえ、答えは意外なんですよって顔で鏡越しに私を見ている。

「お客さんが喜ぶサービス精神らしいですよ」
「ん?」

別に凄いことなんて何ひとつないらしい。お客さんが喜ぶことを考えてただひたすらサービスをおこなう。それだけらしいのだ。

結局そういうことだけらしいと、その番組は終わったようだ。それって、すごいなあと思う。実際のビジネスでは、みな逆を行っているように思われる。自分の商品がいかにいいか、どんなにすばらしいかに注力し、それを訴えることに終始している。

そうではないのだ。お客様が、何を欲しがっているかなのだ。あなたが売りたいものではなく、お客様が欲しい物を、気持ちよく買ってもらわないといけないのだ。

その中のひとつに、対応がある。

世の中、この対応が悪すぎる。対応が応対が悪いことで商品が売れない、客が離れていくということに対する見積もりが甘すぎる経営者も多い。

社長が必死で企業の業績をあげようと東奔西走している中、南にいる社員はポケットに手を突っ込んだまま、お得意さんと話をし、北にいる事務員はクライアントからの電話に失礼な言動で応対している。

まずはマイナスを食い止めよう。売上の減少を食い止めようという思いで、我々は、最低最悪のビジネスマンを普通のビジネスマンにするためのプログラムを開発した。

あいさつに始まり、約束は守らないといけないよ、買ってもらったらお礼を言おうねと、幼稚園児でもできていそうな部分の指導に始まり、究極的には、あの子はいいねえ、内の担当をはずさないでねと言われるようになるまで成長してもらう

全12回のビジネスマン育成プログラム『あやおメソッド』

だ。

社長、あいさつがまともにできない社員がどれだけいるか、約束不履行がデフォルトの従業員がいくらほどいるか、買ってもらった、契約してもらったことに対してお礼をまともに言えない社員の数がどれほどか。

それに対する見積もりは、ほとんどの経営者にとって、低すぎる。あなたが思っている以上に、社員はお客様を不快にさせている。多くの会社は、それをOJTで補おうとしているが、それは危険だ。育ってきた環境で、その資質が違いすぎる。
P1050171
先日行ったカフェの店員。私にお釣りを渡す手には床を掃除する時につけるピングのゴム手袋が装着されていた。床を拭くために使う雑巾を掴んだピンクのゴム手袋の上に置かれた、100円玉2枚、10円玉2枚が、彼女の手のひらから、私の手のひらに移行された。

おいおい、それはちょっと汚いのではと思ったが、まあ、俺は基本的に汚いので、まあ、いいかと思ったが、他の人なら大変だ。そのカフェはマニュアルが充実していて、総じて店員の接客はいいのだが、その人はそんな感じだった。まさか、お客様にお釣りを渡す時は、ピンクのゴム手袋は外すこと、というところまで書けないだろう。

OJTをやるとこういうことが起こる。

ポケットに手を突っ込んであいさつをした弟子は、あの人からはお金もらっていないから、別にええねんと言っていた。彼はもう10年以上ビジネスマンとして従事しているのだ。出入りの業者に対して、横柄に応対しているのだろうなというのが目に浮かぶ。

そういう態度は誰かが見ている。上司には、指紋がなくなるのではないかと思われるくらいの揉み手で擦り寄っているのに、業者には、目も合わさず応対する。そんな従業員がいる店から、お客さんは商品を買いたいだろうか。

もちろんOJTは大切だ。だが、前述のとおり、個人差は思っている以上に存在する。本当に基本的な、あいさつをするということから研修で習うという必要性は、思っている以上に求められている。

弊社でも、基本のきから叩き込んでくれという依頼が増えてきた。『あやおメソッド』の評判はすこぶるいい。

残念ながら社内で、先輩社員や上司が、そんな基本的なことを、新人ビジネスマンに指導している時間はない。高い給料を払っている社内の人間にやらせるのは効率が悪いと、弊社のような外部にまかせるという企業も増えてきた。

弊社は担当制をとっており、研修を受けてくださる従業員10人に対して1人担当者がつく(10人以下は適宜対応)。1年間にわたり、担当者が10人の営業マンのリーダーになりメールやスカイプ、場合によっては面談や同行もおこない、徹底的にビジネスマンとしてのスキルをあげていく。

単発の研修ももうけているが、基本的には最低1年かけてもらう。最低でも30年はビジネスマンとして生きて行くなかの、たかが1年。ここでがっつり学ぶことがとても大切である。

楽しくおもしろく、厳しく学んで、皆から愛され、優秀なビジネスマンを弊社では育てていく。

-セールス, 小売店, 接客